今まであまりブログに書いてこなかった内容の一つである「心電図検定」についての記事を書こうと思います。私は2023年12月に心電図検定3級を受験しまして、無事に合格しました。
もうすぐ今年度の心電図検定の試験が行われるということで、今回の記事は心電図検定についての記事になります。
医学生にとってはとても人気が高い外部試験の一つである「心電図検定」
ポリクリが始まり患者さんを実際に診察する際、心電図のチェックは欠かさずにしなければならず、指導医の先生からも実習中によく口頭試問されやすい内容です。なので、早くから取り掛かっておこうと思う医療系学生に人気の試験であり、医学生にとっては就職活動であるマッチング試験にも役立つと(噂程度で)言われる試験です。
私が合格した3級のレベルは、基本中の基本である『正常』な心電図が読めるだけではなく、何種類かの疾患を心電図から特定しなければならないような「少し難しい」くらいの内容です。ですので、正直、普通の医学生が循環器の試験勉強したからといってすぐに解けるような内容の試験ではありませんでした。少なくとも私にとっては、とても難しい試験でした。

循環器系を将来志望科としている医学生などは、もっと上の級を受験していた同期もいました。すごすぎる…。
おそらく、3級は多くの医学生が心電図検定を受験する最初の級だと思うので、私の心電図検定への勉強法および3級への対策方法について記事を書こうと思います。特に、私は今回、試験3日前まで全くのノー勉という状態から合格しましたので、おそらく最短勉強時間での合格ではないかと思いますので、最低限の勉強量についての参考になれば幸いです。
私の事前知識レベル
P・QRS・T波の見方はわかりますが、波の大きさや時間の長さの異常については全くわかっていませんでした。ほぼ初学者だと思っていただいて大丈夫です。
ただし、試験前の3日間はほぼ全ての時間を心電図検定対策に充てて、1日8時間以上は勉強した気がします。(勉強できる時間は全て心電図検定のために勉強しました。)
使用した参考書
使用したのは2冊のみです。試験3日前から取り組むとなると、これ以上に手を回す時間も余裕もなかったです。教科書的として『レジデントのためのこれだけ心電図』、問題集として『心電図検定公式問題集&ガイド』を使用しました。
『3級は、この2冊の内容を理解できれば良い』と合格した同級生からの言葉を信じ、この2冊だけしかしていません。
レジデントのためのこれだけ心電図
心電図初学者には最高の1冊であり、医学生のうちに出会えてよかったなと思うほどの良本です。
タイトルの通り内容は研修医の方向けですが、マニアックな波形や疾患は載っておらず、一般臨床でよく見る波形に限定されています。また、初期対応についても書かれているので実践的な内容なので、とても読み進めやすいです。分厚い専門書を読むには時間がないため、3級の試験対策として本当にバランスよく網羅されている本だと思います。
心電図検定公式問題集&ガイド
心電図検定3級受験者なら絶対に購入すべき公式問題集です。2級レベルから4級レベルまでの問題が約100問ほど掲載されています。解答解説が、問題ページの裏についているので、すぐに答えを確認できサクサク勉強できます。問題番号の横に、その問題が何級レベル相当かを書いてくれているところも、勉強の指針となりやすく便利です。



受験申し込み頃に購入したのに、開いたのは3日前という、なんと悲しい。
勉強方法
試験3日前:公式問題集の3級対応の問題を解く(2周)
何よりも公式問題集の3級・4級レベル問題を回しましょう!
できれば複数回解いて、解答を暗記できるようにしておくと尚良いです。3級と4級レベルの問題数は80問ほどで、最初は時間がかかりますが、2周目になると結構スムーズに進められるようになります。
基本的に、3日間ずっとこの公式問題集に触り続けました。3級と4級に対応した問題を解くことで、基本の心電図に関する知識をインプットできるようになります!また公式問題集の解答・解説を読んでもわからない問題は、『レジデントのためのこれだけ心電図』を教科書にして勉強しましょう。
2日前・前日:2級の問題にも時間があれば触れていこう!3級の問題は復習!
3日前と同じ内容ですが、もしも余力があれば2級の問題にも触れておきましょう。



実際の試験では、2級レベルの難しい問題も出題されていました。
ただし、3級・4級の問題が基本中の基本なので、必ずそちらの問題もしっかりと復習を繰り返しておきましょう。解答・解説は、一字一句を暗記する勢いで勉強しましょう。
当日:全力を出し切ろう!
試験前日は、午前3時くらいまで勉強していました。試験は朝からなので、睡眠時間が3時間とか4時間とかで挑みました。正直、試験中の記憶はなく、試験終了後にはすぐにベッドに直行していました。
最後まで諦めない
記事を書いていて、本当にこんな勉強で合格したのかと疑われても仕方ないですが…
本当に合格しました!
試験後に、絶対落ちただろうなぁ…と思っていたので、合格発表見た時は本当にびっくりしたのを覚えています!
心電図検定の勉強をしていない受験生でも、付け焼き刃な勉強で合格できることもあります。
最後まで諦めず、逃げずに頑張りましょう!
最短で心電図検定3級に合格した方法を紹介しました。いかがでしたでしょうか?
他の記事も是非読んでみてください。ありがとうございます。

