【IRT500点代の】約半年勉強したけど超平均的な点数で合格した、私のCBT合格体験記

医学部4年生に課される、医師国家試験の次に大切な試験である共用試験(CBTとOSCE)

医学生として十分な知識と技能が備わっているかを、臨床実習開始前に行われる全国統一試験であり、医学部生活の中でも国家試験の次に重要と言える試験です。知識を評価するCBT、診療技能・患者さんへの態度を評価する実技試験のOSCEの2種類の試験からなります。

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私の大学では4年生夏にCBTがありましたが、大学によっては3年生でCBT受験が課される大学もあるようです!

そんな2種類の試験のうち、今回は知識問題が問われるCBT試験の私が行った勉強法を題材にして記事にしようと思います。私の実際の成績表の写真なども公開して、医学生の真ん中レベルには、どれくらいの勉強量が必要なのかわかりやすく解説します。

この記事はこんな人にオススメ
  • 低学年だけど、CBTの勉強を少しでも早くスタートしたい人
  • あと半年くらいでCBTだけど、何から始めればいいのかわからない人
  • もうすくCBTだけど、合格するかどうか不安な人
  • 高得点狙いじゃないけど、確実にCBTに合格したい人
目次

まず、私のCBTの成績について

ネットでは『CBT9割!』『IRT650超!』などトップ層の勉強方法が書かれているサイトが多いですが、タイトルにもあります通り、私のCBTの成績というのは超平凡・平均でした

実際の写真は下に載せてありますが、CBT本番ではIRT536、得点率としては約75%前後ではないかと(過去の結果などと比べて)予想しています。共用試験を実施する機構はIRT500で偏差値50程度とされており、私の結果はほぼ平均点程度でした。

使用した教材について

使用した教材
  • クエスチョンバンクオンラインCBT(QB)
  • 病気がみえる
  • 問トレ
  • CBT模試(2社)

QBオンラインCBT

 QBオンラインCBTには、約3000問の問題数が収録されており、vol.1〜vol.5まで存在します。それぞれ、vol.1 基礎医学、vol.2 臨床医学、vol.3 医学総論・公衆衛生、vol.4 多選択肢・4連問、vol.5 追加問題に分けられており、その中でも、vol.1基礎医学には細胞生物学、免疫学、微生物学などが、vol.2の臨床医学には循環器、消化器、眼科など系統別の問題が振り分けられています。vol.3の医学総論・公衆衛生には、身体診察や診療の知識・技能などの問題も収録されています。

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おそらく医学生が一番CBT対策教材として購入しているのがQBですよね

タブレット端末やスマホなどでアプリからアクセスできる利便性の高さが人気の秘密だと思います。たまに、サーバーのアップデートやアプリの不具合などで使えないこともありますが基本的にサポートがしっかりしており、とても便利な教材です。

大学の生協や学年担当者の販売連絡があると思いますので、安い値段で買える時期に買っておきましょう。

病気がみえる

医療系の学生の間で、最も有名な参考書ではないでしょうか?

私は、全種類を電子版で購入しました。本棚の肥やしになる未来しか見えなかったので、紙媒体のセット購入はしませんでした。

電子版の利点は、QBを解いているときにわからないことをすぐに調べられるところです。ワンクリックで、わからない病気の病態についての説明しているページに飛ぶことができたり、キーワード検索機能もあるので何百ページの中からすぐに目的のページを見つけられるところが気に入っています。

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私の周りで、紙媒体で「病みえ」使っている子、みたことないかも…

問トレ

m3.comなどの無料アカウントを作成すれば、約4000問の問題を無料で解けるサービスで、QB以外でももっとCBTの問題を解きたいと思っていた私には最高でした。基礎医学や臨床医学の問題はQBと同じ問題が多いのですが、この問トレのよかったところは、4連問の豊富さだと思っています。

4連問は慣れが重要になってくるため、正直すぐに点数が上がりにくい分野でした。そこで、問トレの4連問も、QBと同時期にやりこんで対策していました。

私の周りの友達では、「問トレなんてする暇ないよ〜」という友人も多かったですが、私自身としては、問トレをしたことでより暗記が固まったので、本当にお勧めです!

CBT模試

私は、TECOM模試と、(QBオンラインCBT購入特典で付いてきた)QB模試の二つしか受験しませんでした。今思えば、MEC模試も受ければよかったと後悔しています。模試は受ける回数が増えれば、より多くの演習問題に触れられるということで知識の定着に役立ちますし、自分の成績の立ち位置(学年順位など)を知ることができるので、できるだけたくさん受験した方が良かったなと思いました。

いつからQB解き始めた?

対策勉強を始めたのが、本番の約5ヶ月前くらいからでした。

QBを購入していたのは1年前でしたが、全くアプリも開かず、CBT対策について何も考えないまま半年以上経っていました。

どれくらいの勉強期間が必要?

私個人は自分の平均的な成績にそこまで不満はないので、5ヶ月の勉強期間でも十分だったかなと思います。それ以上になると燃え尽きてしまうような気がするので、4〜6ヶ月前くらいから勉強を始めるのが良いと思います。

ただし、再試験常連の学生や一度CBT留年している人であれば、もう少し長めの勉強期間を設けてもいいかもしれません。

QBと勉強スケジュール

QBには3000問の問題が収録されており、これらは1日で解き終われるものではありません。スケジュールを立てて、問題数を計画的にこなしていくことが重要でした。そこで、私がどうやって勉強していたのか詳しく解説していこうと思います。

5ヶ月前〜4ヶ月前

勉強を開始した当初はどうすれば良いかわからず、先輩に聞いたところ『1周目問題』をまず終わらせて方が良いということだったので、vol.1基礎医学とvol.2臨床医学の項目を1周目問題に手をつけ始めていました。

4ヶ月前〜3ヶ月前

大体、1周目問題が4分の3ほど終わり始めたので、『1周目問題の間違えたところ』+『1周目問題以外』を解き始めました。1周目問題の正答率としては3割程度だったので、合格するかどうか不安で内心とても焦っていたのを覚えています。

3ヶ月前〜2ヶ月前

1周目問題が終わり、全ての項目で1周目問題以外にも手をつけ始めていました。またvol.3公衆衛生やvol.4身体診察も終わらせていました。追加問題は問題数が多かったため、半分ほど消化したくらいでした。

2ヶ月前〜本番まで

この時期は、私の大学はCBT休みがあり、勉強に2ヶ月ほど集中できました。毎日ずっとQBと睨めっこ状態でした。全ての項目の1周目が終了し、2周目までも終わらせていた項目が出てきていました。正答率としてはまだ6割程度で、わからない問題の方が多い印象でした。

この最後2ヶ月間は、毎日600問くらい解いていた気がします。一日15時間とか勉強する日もありました。自分の正答率の低さに焦り、必死に勉強していました。

また、追い討ちをかけるように、CBT模試の結果がとても悪く、他の学生の成績の良さに絶望していました。模試の成績はデータとして残していなかったので、正確な数字は忘れましたが、成績が悪すぎて衝撃が走ったのを覚えています。

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本番1ヶ月前に受けた模試で学内順位が90番代、偏差値が40くらいだった気がするよ…(笑)

QBは何周した?

 本番までに、私はQBを2周から3周しました!2周も3周もしても何度も同じところで間違える問題に特化して、本番直前の1週間は重点的に周回していました。最終的に、全てのカテゴリーを正答率9割くらいまで仕上げていました。

特に気をつけた部分として、vol.2の臨床医学に関しては配点が高いので、vol.2は重点的にするようにしていました。

他におすすめの教材?

参考になる記事はこちら

今回の記事であまり書けなかった問トレや模試の使い方については他の記事で詳しく説明していますので、そちらも参考にしてみてください。

【医学部CBTを確実に合格するために】QB以外でお勧めしたい教材3選!

またCBT対策教材で購入が検討される、動画講座についても他の記事にまとめてありますので、ぜひ参考にしてみてください。

【医学部5年生が語る】Q-assist vs. medu4 医師国家試験対策のためのオススメ動画はどっち?

CBT対策は、余裕を持って半年ほど前から地道に始めれば必ず合格できる試験です。みんなと同じ勉強をすれば、確実に合格できる試験です。

自己流の勉強方法だけでなく、周りの同級生がしている勉強方法も参考にして、臨床実習直前の山場であるCBTとOSCEを乗り越えましょう!

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この記事を書いた人

nana美のアバター nana美 運営者

日本の高校卒業後、単身渡米。
大学3年の時、医師を志すも、アメリカのメディカルスクールは成績不振で断念。しかし、帰国後に医学部学士編入試験を受験・合格し、現在はアラサー医学生として楽しく奮闘中。

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