アメリカの大学を卒業した後、日本の大学に入り直してみると、思っていた以上に文化の違いを感じる場面が多くありました。

どちらが良い・悪いという話ではなく、それぞれの国の教育システムや学生生活の特徴が反映されたものだと思ってます!
実際に両方を経験すると「こんなに違うのか!」と驚くことも少なくありませんでした。
今回は、そんな私の体験をもとに、日本の大学で感じたカルチャーショックを5つ紹介したいと思います。あくまで個人的な視点ですが、日本の大学に進学する方や、海外の大学と比較してみたい方の参考になれば嬉しいです。
カルチャーショック5選
授業中お茶もあまり飲まない。お菓子はもってのほか?!
アメリカでは、授業中にコーヒーやお茶を飲むのはごく普通の光景ですし、スナックをつまみながら講義を受けることもあります。学生に限らず、先生もコーヒー片手に授業していたりすることも多いです。
しかし、日本では、ほとんどの学生がお茶すら飲まずに授業を受けていることに驚きました。お菓子を食べるなんてもってのほか、という雰囲気で、講義中の静かで落ち着いた雰囲気が印象的でした。こっそり皆んな食べるのかも?
授業中の離席率が低い
授業中にトイレに行くために席を立つのは珍しいことではなく、途中で抜けたり戻ったりする学生が多かった印象ですが、日本の大学では、一度席に着いたら授業が終わるまでほとんどの学生が動きません。
「90分間ずっと座っているのが当たり前」という雰囲気があり、最初は『みんなトイレ行かないの?!』と驚きました。
大学に来る格好がみんなおしゃれ!
これは本当によく聞くことだと思います。日本の大学生(特に女子)はおしゃれすぎる!
スウェットやジャージ、ビーチサンダルなどでいくことが多かったので、日本に帰ってきてから、きちんとした服装で外出するというリハビリが必要でした。(元々ズボラな性格ということが理由でもあります。笑)
大学の先生との距離感が遠い
教授に対しては、Professorと呼ぶことが多いですが、TAなどに対しては、ファーストネームで呼ぶことが多く、オフィスアワーに気軽に質問しに行く文化がアメリカの大学の良いところかなと思っています。
日本では、先生との距離感が遠く、授業中に質問する学生も少なめで、シラバスなどにオフィスアワーが載っていないことに、初めはすごく驚きました。
大講義室などでは、男女間グループで見えない区画ができている
大講義室で自然と「男子のグループ」「女子のグループ」と分かれて座っている光景をよく見かけます。
アメリカで通っていた学部が理系で男性比率が高かったためなのか、男女混ざって座るのが普通だったので、最初はこの暗黙の区分に少し驚きました。もちろん、絶対にそうというわけではありませんが、なんとなく同性同士で固まりやすいのかもなという印象を受けました。
上下関係のつながりは、緩め?
日本の大学では、サークルや部活動では先輩・後輩の関係があるものの、そこまで厳しい上下関係を感じませんでした。活動するときにだけつながるという感じなので、意外と他のサークルの先輩などとも仲良くなっている印象でした。
学年に関係なくフラットな関係がアメリカの印象ですが、意外とサークルやクラブなどの従属意識はアメリカの学生の方が強いような気がしました。長く在籍している学生がリーダー的な雰囲気を醸し出していたり、図書館での大きな机を自分たちのサークルメンバー専用で陣取っていたりするようなことはあまり日本では見かけないです。
授業後の講義室が綺麗なまま
アメリカの大学では、授業後の教室には空のペットボトルやコーヒーカップ、時には食べかけのものまで残っていることもあります。



本当に汚い時は、床に何故かチリソースがべちゃっと着いていたり…
もちろん日本ではそんなことはあり得なくて、授業が終わっても教室が驚くほど綺麗なまま。ゴミはほとんどなく、机や椅子も整った状態で、次の授業のためにきちんと片付いているのが印象的でした。
小さなところにも日本の良さがじんわりと感じられます。