医学部に入学すると、大まかに1年目は教養科目、2年目は基礎医学、3・4年目は臨床医学と学んでいきます。全ての試験を合格しなければ『留年』となってしまう医学生にとって、試験を合格することというのはとても大事なことです。
もちろん、本試験で1発で合格できなかったとしても、多くの科目で再試験という救済措置が与えられることが多くありますが、すでに受けた科目の再試験勉強を同時進行しながら、別の本試験も迫ってくるという状況に陥ってしまい、本試験の1発合格率が下がってしまうということにもなりかねません。
そこで、試験の多い医学部生活をストレス少なく過ごすためには『本試験1発合格』『再試験ゼロ』というのはとても重要です。
今回は、医学部入学してCBT・OSCEなど全科目の試験を本試験で1発合格してきた、私の勉強法についてご紹介したいと思います。
まず、初めに試験日程を書き出そう
試験日程は、授業のスケジュールが決まると、すでに発表されていると思います。
全ての試験日程をスケジュール帳やアプリに記録しておいて、試験日程を全体像として把握することで、試験対策の勉強計画が立てやすくなります!新学年が始まる4月に、わかる限りの全ての試験日程をスケジュール帳に書いておいて、逐一確認しながら勉強計画を立てていました。
もしも試験日程が発表されていない場合は、授業の初めに教授に聞いてみることがいいかもしれません。おおよその試験予定日などを教えてくださることが多いので、それを元に計画に書いておけばいいと思います。
試験の約2-3週間前:最新年度の過去問を見ておこう
自分で正答をみつけよう
どの大学も過去問というのが存在しますよね。その過去問題の最新年度のもの(つまり去年度)の解答・解説を自分で作りましょう!一年分の過去問を解くと、出題範囲を理解できます。
去年度の類題は、今年度も出ることが多い!
試験問題作成者の方針によって異なりますが、去年度の過去問のうちの何問かは、今年度にも類題が出題されることが多いです。最新年度のものはしっかりと理解することが大切です!
正答以外への解説もしっかり理解して、類題に備えよう
正答を見つけるだけではなく、正答の選択肢以外がなぜ正答でないのかをメモしておくことも重要です。この作業によって、少し選択肢を変えられたような類題などにも対応できることが多いので、面倒くさくてもやっておくことをお勧めします。
解答・解説はレジュメの中から探そう
その際に、ネットを使って解説を作るのではなく、なるべく授業スライドを確認しながら、解説を作成していきましょう。授業スライドの中から答えを見つける作業を繰り返しすることで、単純接触効果により知識が定着しやすくなるためです。
試験1週間前まで:過去問3年分を解こう
去年度の問題を解き終わったら、次は2年前の過去問を解き始めてみましょう。1年分だけで、本試験の合格できる確率は低いですが、3年分まで解くと本試験1発合格まで盤石な状態に近くなっていきます。
去年度の問題では出題されなかった範囲の問題なども、3年分の過去問を見ればわかりますので、より一層どの範囲から出題されても、自信を持って解答できる状態にしておくためにも、3年分は終わらせておきましょう。
試験約3日前まで:過去問5年分も解いておこう
5年分というと、もの凄い大量に感じるかもしれませんが、2〜3年分を解いて理解していれば、5年分もそこまで大変とは感じなくなります。
基本的に出題される大まかな範囲はカバーでき、また、解答作成をしながら授業スライドやノートを見直す回数も増えることによって、重箱の隅を突いたような新作問題や新範囲に対応できるようになります。
試験当日まで:過去問や見直しノートを振り返ろう
試験当日までしっかりと見直しをして、過去問3年分の解答はほとんど暗記できたという状態までなっていれば、本試験1発合格もほぼ確実に可能です。
再試験ループに陥ることなく、休暇をしっかり休める楽しい医学部生活になるので、ぜひ試してみてください!